とみたがなんか言う場所

とみたがなんでも言います

未亡人が好きなんだ

未亡人が好き、と言う風味を持った題名を見て中身がとらドラの話だと誰が思うんでしょうか、さて今日はこのとらドラと未亡人について、僕の戯言をここに記させて頂きたい。

 

そもそも僕がなんでとらドラを見ていたか

 

実は僕には糞を下水道で煮込んだ様な最高の従兄弟がおりまして、僕はそいつが大好きなんですけどまぁそいつがとらドラを見ていた訳です。

 

とらドラってそんなにいいの?」

「見たら分かる」

 

その通りだ、と僕は思いました。が、僕にはとらドラをちゃんと見切れる自信が無かった。

というより恋愛について書かれたアニメに真正面から挑む事が出来なかった。

 

もっとドギャーン!!!!ガシャーン!!!!!!シュピピピーン!!!!!!!!!!畜生裏切ったな!!!!!!!!!!!!が好きなんですよ。事実今までそう言ったものを好んできた訳だし。極め付けにそう言う味の物に対して未だ好き嫌いを抱えているケツの青い中学生みたいな自分もいます。

 

ですが逆に、今見ないでいつ見るんだと言う感覚が僕を襲います。

 

僕を構成している世界は現在、コロナ中心に廻った暇に更に隙間をこじ開けた様な世界。何かで埋めるべきじゃ無いですか。

だから埋めてやった訳です、が(が、とか使いたく無いんですよ負けたことが分かるので)

 

 

 

 

…案の定とらドラに分からせられた人間が出来上がってしまった。

 

最終回見終わったあと約1時間程度何かめちゃくちゃ思い詰めた様な形相を空間に披露したあと、突発的に外に出てコンビニで手にしたお酒をポンポン籠に放り投げて家に着いて浴びる様に飲みました。

 

別にお酒がこの感情を解決する訳ではもちろん無いですが、あぁもうこんなん酔って然るべきなんじゃ無いかと。

 

僕は今酒を浴びる程飲んで、より情けなくなった面を世間様に晒してやったんだとらドラの最終回のせいで!!!!!と言う感覚を持たないとなと思った。ので酒を浴びたんだ。

 

さて、そんなとらドラなんですけど話の構成はもちろん魅力的で、キャラも素敵。そして個人的な魅力ポイントが女子達なんです。

 

手乗りタイガーこと逢坂大河、櫛枝美乃梨、川嶋亜美、基本的にはこの3人の女の子たちがこのとらドラの中の主要女の子達だと思うのですが…

 

 

個人的に、彼女たち全員に共通する印象があって

 

 

 

〝未亡人感〟なんですよね。

 

 

 

 

…分かる、分かるんですよ。一体何を言ってるんだこいつはと。

 

明るく楽しい恋愛混じりの青春生活!!!1人も漏らさず笑える様な打ち解けあったクラス!!!イベント満載のワンダフルライフ!!!その中で生きている主人公及び主要人物達!!!

 

のどこに未亡人が現れると言うんだ。

 

…先に未亡人の説明をさせて頂くと、まぁ簡単に言えば夫に先立たれた妻です。若いと尚良い。(これは個人的好みな未亡人の話です)

憂いを帯びた表情。この世の全ての悲しみを背負って生きてますという様な目。線が細い体に、儚げな笑顔。こんな感じでしょうか。

 

不幸感、余りにも不幸感だ。

旦那に先立たれたことはそりゃたいそうな悲しみだろうが未亡人はそれを何倍に膨らませてるんだ、という様な印象を背負ってる気がする。

 

そして僕はとらドラの彼女らに似たような幻影を見た訳だ。

 

そう、つまり彼女らは作品全体を通して不幸指数みたいなんがなんか高そうに見えるんです。ぶっちゃけ一人一人みたらそう大したことも起きて無い、のにだ。(すいません)

けど、そんな些細なアンニュイな感や張り詰めた空気感を作品全体に引きずるのがとらドラはすこぶる上手い。

 

そのアンニュイ感がどこから出ているか?というとやはり恋の当事者、というより乙女達から出てると僕は思うんです。

乙女から出るアンニュイ感、これこそがとらドラの真髄なんじゃないだろうか?見誤ってたらすぐ言ってください。

 

んで、その不幸ぽい感じがず〜〜〜〜と居るんですよね。キャラの横顔の影辺りに。

 

それが僕の感じた未亡人感の正体なんだろう。

 

ですがまぁ、こんなに未亡人レッテルを貼っておいてなんですが逢坂大河と高須竜二のメロドラマが未亡人のそれに近しいかと言われたら絶対にそうでは無い。

 

未亡人はあんなに逢坂大河の初印象みたいにワガママじゃ無いだろうし、不器用故に空回りして善意の解釈違いが起きたりしない。「ねぇ、あそこの奥さんって…」みたいに「ねぇあそこのクラスの逢坂大河さんってさ…」なんて…無…い?

 

 

未亡人って、とらドラって、何?

 

 

感じてくれ、未亡人感を。そして上の未亡人は〜から始まる文がすべて櫛枝美乃梨、川嶋亜美にも当てはまることを。

 

彼女らは女子高校生という未亡人と真逆の様な立場しといて不幸な顔を不意にしてたりするんです。まるで未亡人特有の人生を諦めたみたいな顔するんです。

 

そしてそんな不幸を全て無に帰すような高校生活を経験しても尚!!!!!!

 

どこか侘しさや寂しさを目一杯向けた目をしてこちらを見てくるんです。

 

そんな目してる癖に「私は、大丈夫だから」を全員やったりする。いや大丈夫じゃないでしょ旦那さん死んでたでしょ!!!いい加減にしなさい!!!!

 

誤解や緊張が、25話分彼女らには溢れかえっています。気遣いや空回りが沢山詰まって詰まって、伝わらないところに伝わったりする。

 

そのついでに、逢坂大河と高須竜二の恋愛の完成が25話分遅れちゃったりする。

 

とらドラ、そんな印象でした。とても良かったです。

 

多分こんなこと考えてるの僕だけでとらドラの視聴者の99%は素直に超絶濃厚な恋愛青春物語って言うんだろうな。

海や山なんか行ったりして、めちゃくちゃ楽しそうだしこんな青春否定も甚だしい捻くれた文章わざわざ精製しなくても良いのでは?

 

そして僕も書いてるうちに自分の文に疑問を持ってしまった。いけないですね。 

 

ただ、絶対に彼女らには恋以外の不幸が見え隠れしてるのも事実だと思いまして。みのりんしかり亜美ちゃんしかり、そして手乗りタイガーしかり。

一般人が理想とする青春的行動を行っている分、恋愛沙汰以外のそういう暗い部分も寄り目立つのかもしれませんね。

 

 

僕の駄文はとらドラにとって全部甘いオレンジくらい見当違いな味気ない物かもしれないけど、それでも一瞬感じたすっぱい味くらいは残して置きたいと思ってとりあえず書きました。

 

 

ところで皆さん、ここまで未亡人について熱く語ったところである未亡人について忘れていませんか。

とらドラにはもう1人、未亡人がいるんです。そう

 

 

〝高須竜二の母〟高須泰子、やっちゃんです。

 

 

…長くなりそうだな、もう少しまとめることが出来た自分がきっと書いてくれることを信じて一旦の区切りにします。

 

とらドラ、みんな見てくれよな!(みんな見とる)(見とらんかったのはお前だけ)